木造 |
小高い丘の上に立つ小住宅の設計。安価な変形地(高低差のある土地)を購入し、これらのデメリットを上手く利用する事で、この場所にしか作れない住宅を構想した。
高低差を活かして道路から小さな橋を設け、2階のリビングに直接アクセスを試み、庭の代わりに空中デッキをつくるなど、日々の生活と遊びごころを兼ね備えた構成を提案した。リビングの前に広がるデッキスペースは、玄関脇から直接アプローチする事ができる。これらは風呂の坪庭となり、ハンモックで昼寝場所となり、オープンダイニングや、天体観測の基地となる。また、このデッキは、室内からの連続性を重視し、東側の美しい山を切り取る額縁として存在し、同時にアパートの屋根を隠す役割も担っている。